この「機動戦士Gundam GQuuuuuuX 解説」ページは「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」の解説記事を掲載しています。
人気アニメ「ガンダム」シリーズの最新作「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」が制作されることが話題になっている。「ガンダム」シリーズなどを手掛けるサンライズ、「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られるカラーが初めてタッグを組み、鶴巻和哉さんが監督を務め、榎戸洋司さんがシリーズ構成、山下いくとさんがメカニカルデザインを担当するなど豪華スタッフが集結する。サンライズとカラーがタッグを組んだ経緯とは……。
◇鶴巻監督の新しいガンダム
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、12月4日、YouTubeで配信された「ガンダムカンファレンス WINTER 2024」で発表された。
主人公は、女子高生のアマテ・ユズリハ(マチュ)で、宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていたマチュが、戦争難民の少女・ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技・クランバトルに巻き込まれることになる……というストーリー。マチュは、GQuuuuuuXを駆り、バトルの日々に身を投じていくことになる。主人公機GQuuuuuuXは、マチュが操縦する謎の最新鋭モビルスーツで、ポメラニアンズの所属機としてクランバトルに参加する。日本テレビ系でテレビアニメシリーズが放送され、放送に先駆けて、一部話数を再構築した「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」が2025年1月17日から全国373館の劇場で上映される。
「ガンダムカンファレンス WINTER 2024」には、バンダイナムコフィルムワークスの小形尚弘プロデューサー、カラーの杉谷勇樹プロデューサーが登場した。小形プロデューサーは「企画は2018年くらいから始まっています。その前に、杉谷プロデューサーとは『機動戦士ガンダムUC』の第7話で一緒に制作をやっていただいていました。新しい『ガンダム』シリーズを企画している中で、杉谷さんに『鶴巻監督で新しいガンダムを作ってみたい』と話を持ちかけたのが最初でした」と初タッグの経緯を明かした。
鶴巻監督は「フリクリ」「トップをねらえ2!」「龍の歯医者」などで知られ、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」でも監督を務めた。GQuuuuuuXなどが登場する特報も公開され、小形プロデューサーは「せっかくの鶴巻監督なので、色をどこまで出していただけるかというところも今回はありました。そういう映像になってるかと思います」と語った。
杉谷プロデューサーは「歴史があるシリーズなのでプレッシャー、こういうことをやっていいのか?というところもあったのですが、小形さんから『切り口は新しい方がいい。自由にやってください』と言っていただき、伸び伸び自由にやらせていただいています。監督としてはやりたいことができた映像になっていると思います」とコメント。
◇エヴァのデザイナーがガンダムをデザインしたら?
発表されたスタッフによると“画コンテ”に庵野秀明さん、前田真宏さん、谷田部透湖さんが参加している。キャラクターデザインを担当するのは「ポケットモンスター サン・ムーン」「ポケットモンスター ソード・シールド」で知られ、西尾維新さんの小説「戯言シリーズ」「刀語」のイラストも手掛けてきた竹さんだ。杉谷プロデューサーは、豪華スタッフについて「鶴巻監督の信頼をおける方にお願いすることができています」と話した。
山下さんがデザインした主人公機GQuuuuuuXは、くびれた腰、独特の形状の足首など従来のガンダムとは大きく異なる。
杉谷プロデューサーが「エヴァンゲリオンのデザイナーがガンダムをデザインしたらどうなるか?という一つの答え。ガンダムは面が多く、ロボット然としたデザインですが、エヴァンゲリオンは鎧(よろい)を着た人間という感じ。人間っぽい動きができるように、肩や股関節はより人間らしい動きができるようにと監督がこだわっているところです」と説明するように、デザインも“新しい切り口”に挑戦しているようだ。
宇宙世紀が舞台なのか? それともこれまでの「ガンダム」シリーズとはまた違う世界なのか……。まだ分からないことも多いが、“新しい切り口”でこれまでにない「ガンダム」を見せてくれることに期待したい。